注14. 統計的品質管理の理論

生産物の質(良さの程度)に関する議論は、経済学の父と呼ばれるアダム・スミスがその主著である「富国論」において、効用(こうよう)という概念を使って説明しようとしたことに始まります。しかし、アダム・スミスの効用は客観的に測ることができないことから、経済学の主たる議論にはなりませんでした。しかし、マルクスは資本論において、その効用の考え方を基に、市場における財(もの)と貨幣(お金)の交換なしに経済が運用できることを示しました。シュハートは、それから100年以上経過したアメリカ社会で、数学の確率を基礎に、その効用に代わるものを「品質」として定義しました。

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